タンポポT-1の婦人科領域への応用

2006年10月に開催されたThe 5th Internationtal Symposium on TCM , Tianjin Chinaにおいて、タンポポT-1が女性ホルモンに与える影響に関する研究論文が発表され、大きな反響を呼んだ。その論文より一部抜粋して紹介する。

産婦人科領域、特に不妊症、卵巣機能不全や更年期障害などの臨床に、中国やドイツでは昔からタンポポが比較的よく使用されている。西洋医学の観点からは、視床下部、下垂体、性腺系の内分泌学的な機序への関与が推察される。

生殖年齢の女性(20-45歳)において、タンポポから抽出したT-1成分(以下タンポポT-1)服用前と服用3ケ月後における各種ホルモンの推移について検討した結果、以下の四点が確認された。

①   下垂体より分泌された卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)が上昇する傾向にあった。

②   催乳ホルモン(プロラクチン:PRL)を低下させることが確認された。

③   卵胞ホルモン(エストラジオール:E2)と黄体ホルモン(プロゲステロン:P)の上昇傾向が多く認められた。

④   生理痛や冷え症などの自覚症状の改善が大きい人ほど、この傾向が多く認められた。

 

たんポポT-1の性ホルモンに対する影響

生殖年齢の女性、58名に対して1日あたり36mgのタンポポT-1を投与し、服用前及び服用3ヶ月後に同一性周期における卵胞刺激ホルモン、催乳ホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホルモンの変動を検討した。

58人中、30人(51.7%)は卵胞刺激ホルモンが上昇する傾向にあり、36人(62.1%)に黄体化ホルモンが上昇する傾向が見られた。43人(74.1%)において卵胞ホルモンが上昇し、21人(36.2%)に黄体ホルモンの上昇が認められた。卵胞ホルモンが上昇した43人において平均で36ng/ml上昇し、黄体ホルモンが上昇した21人においては平均で5.2ng/mlの上昇が認められた。

55人(94.8%)において生理痛や冷え症などの自覚症状が改善し、その程度が大きい者ほどこの傾向が多く認められた。

また、もともと催乳ホルモン値が高い3名の被験者は、タンポポT-1を服用して3ヶ月後、同値が下がったことが確認された。

別の実験において、タンポポT-1を投与したラット脳中のノルエピネフリン、ドーパミン、セロトニンの増加が確認された。これらの物質は痴呆とも関係が深いとされており、タンポポT-1の薬理作用の多様性が期待される。

健康プラス vol.2(2007年発行)より抜粋

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