―不妊:女性側の原因―

さて、主な不妊(女性側)の原因には、次のようなものがあります。

・  卵管の異常

卵管の異常は、女性側の原因の中では最も多いものです。卵管は、非常に繊細な働きを持っていて、壊れやすいガラス細工のようなものですから、何度か卵子をキャッチしたり、卵管周囲の癒着などがあると、たちまち機能が低下してしまいます。

卵管の異常がさらに進むと、卵管狭窄(らんかんきょうさく)卵管が狭くなる、や卵管閉塞(らんかんへいそく)卵管が詰まる、が起こります。卵管にダメージを受けると、卵巣から飛び出す卵子をうまくキャッチできなくなったり、たとえキャッチできたとしても、卵管の中を子宮までうまく卵子を運べなくなる結果、不妊症となります。

・  排卵の異常

卵子が育たない、育っても排卵できない状態です。

妊娠しやすい女性には、1か月に1回のペースで排卵が起こり、妊娠のチャンスが訪れます。この排卵が、数か月に1回になることを稀発排卵といい、まったく排卵が起こらなくなることを無排卵と言います。こうなると妊娠は望めません。

排卵は、脳の視床下部、脳下垂体、卵巣の3者がうまく連携して初めて起こるものですから、このいずれに異常があっても無排卵となります。また、視床下部は大脳皮質の影響を受けますから、強いストレスや感情の起伏も無排卵の原因となります。

ちなみに、この排卵の異常は、女性の不妊原因としては2番目に多いものです。

・  子宮内膜の異常

子宮内膜は、卵巣ホルモンの働きにより子宮の内壁に増殖する組織で、受精卵のベッドとなるものです。月経の出血とともに剥がれ落ち、体外へ出て行きます。

この子宮内膜に異常があると、せっかく受精しても、受精卵がうまく着床できなかったり、着床しても流産してしまいます。子宮筋腫、子宮内膜症、性感染症、人工妊娠中絶による子宮内膜の癒着などが主な原因です。

・  子宮頸管の通過障害

子宮の入り口である子宮頸管(しきゅうけいかん)を精子が通過できないという障害です。代表的なものに抗精子抗体(こうせいしこうたい)があります。また、頸管粘液(けいかんねんえき)の分泌が少ないため、精子がうまく通過できないこともあります。

・  骨盤内の病変

子宮内膜症、腹膜炎、開腹手術の後遺症などによって、骨盤内に癒着が起こり、卵子の成長や排卵が阻止されて、不妊となるものです。

赤ちゃんを授かりました!より一部抜粋

                               邵 輝(ショウキ)

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