『週刊新潮』特集内の『「妊婦」「妊活女性」が絶対飲んではいけない薬がある』について

『週刊新潮』、2017年9月14日号において『「ツムラ」が国民を欺いた!!「漢方」の大嘘』という特集がありました。

目次には『「妊婦」「妊活女性」が絶対飲んではいけない薬がある』という項目があり、黄連(おうれん)、黄柏(おうばく)、牡丹皮(ぼたんぴ)が挙げられていました。


6年前には、ベルベリンが哺乳動物の受精卵成長を抑制するという研究結果も出されている。事実上、この生薬が避妊薬と同じ効果をもたらすことが、明らかになったのだ。
「こうした副作用がある以上、私は妊娠した女性だけでなく、妊娠を希望する女性も絶対に口にしてはいけないと思っています。黄連、黄柏を含む漢方薬を服用すれば、避妊薬を飲みながら不妊治療を受けるようなものですから」
(『週刊新潮』、2017/9/14、p47 カッコ内は『死者まで出ている「副作用」事典』の監修を務めた筑波大学名誉教授・内藤裕史さんによる解説)


ベルベリンは黄連と黄柏に共通する成分です。

週刊新潮の記事内にある「ベルベリンが哺乳動物の受精卵成長を抑制するという研究結果」は以下になります。

Coptis Rhizome and Phellodendron Bark Extracts and Berberine Inhibit the Development of Mouse Embryos
Yukio Tsunoda and Yoko Kato
J.Mamm.Ova Res. Vol.28, 40-46, 2011
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jmor/28/1/28_1_40/_pdf


そして、この研究は動物実験ですが、内藤さんがこれを「ヒトに適応できる信頼性の高い研究である」と判断した理由は、以下に記載されています。

『JAPIC NEWS』、2016年2月号No.382
<コラム> 最近の話題「漢方生薬に発がん物質」 内藤裕史
http://www.japic.or.jp/service/whats_new/japicnews/pdf/JAPICNEWS16-02.pdf


このブログの読者には、漢方を扱われている先生方も多くおられます。是非は先生方がそれぞれ判断されることですが、専門家として漢方に関連する議論は知っておく必要があると思いましたのでご紹介しました。


     

<参照>
●監修・内藤裕史、『死者まで出ている「副作用」事典』、週刊新潮、2017年9月14日号
Yukio Tsunoda and Yoko Kato, Coptis Rhizome and Phellodendron Bark Extracts and Berberine Inhibit the Development of Mouse Embryos, J.Mamm.Ova Res. Vol.28, 40-46, 2011
内藤裕史、『最近の話題「漢方生薬に発がん物質」』、 JAPIC NEWS、2016年2月号No.382

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