生殖において重要な役割を担う7つのホルモン

ホルモンは体内の働きを調整する化学伝達物質です。内分泌系は、ホルモンの放出や制御によって、感情や食欲、エネルギーレベルから生殖サイクルや免疫システムまで体内のいろいろな働きを管理しています。エストロゲンやテストステロンはよく知られていますが、これら以外にもたくさんのホルモンがあります。女性に関係が深く、生殖において重要な役割を担う7つのホルモンが「7 Hormones Every Woman Needs To Understand」に簡潔にまとめられていますので、その要約を紹介します。
  

■甲状腺
食欲やエネルギーレベル、生理のタイミングや長さまで甲状腺は重要な役割を果たします。女性の内分泌疾患において、最も原因となることが多いです。過剰の場合、過食、不安、動揺、骨粗鬆、動悸、体の熱っぽさがあります。逆に少なすぎるとぼんやりしたり、エネルギーレベルが急落したり、月経周期が長くなったり重くなったりします。

  
■プロゲステロン
子宮が精子を受け入れるのを助ける重要な妊娠ホルモンです。プロゲステロンは月経周期の中で大きく上下します。月経周期で19日目あたりのプロゲステロン値が高い時は、とてもリラックスでき、ぐっすり眠れ、たくさん食べることができるので、精神安定ホルモンと呼ばれることもあります。月経周期の10日~14日あたりのプロゲステロンがピークを迎える前は、プロゲステロンが緩やかに上昇することで思考や行動が活性化されます。プロゲステロンに問題があると、妊娠合併症や月経異常、エネルギーの低下、体重増加がみられます。
  

■メラトニン
体内時計をコントロールするメラトニンの働きで夜に眠ることができます。また、食欲やエネルギーレベルで重要な役割を担います。メラトニンが不調になると、昼間に眠くなる、夜遅くに活動的になる、食欲やエネルギーレベルが適切でない時間に増減するといったことがおこります。その場合、決まった就寝、起床、食事のスケジュールを守るようにすればメラトニンの調子を戻すことができます。

  
■副甲状腺
血液、臓器、骨のカルシウムレベルを調整し、ビタミンDの分解と代謝を助けます。少なすぎると手足の痙攣や不整脈になり、多すぎると脱水、腎臓結石、骨粗しょう症を引き起こします。
  

■コルチゾール
記憶形成や血糖値のコントロールを助け、体内の塩分バランスを保ち、炎症の促進や制限の働きがあります。ストレスで急増し、コルチゾールレベルが正常でない場合、赤面、脱毛、顔面の微細毛、骨粗鬆症、月経不順になります。
  

■グレリン
食欲を刺激し、腸に消化液を作るように指示を出します。不調になると、食べてもすぐにおなかがすいたり、ものすごくたくさん食べても満足できなくなります。不眠や過度のストレスもグレリンレベルの影響です。グレリンの問題は炭水化物や砂糖が多い食事によって引き起こされると示唆する研究が『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション(BJN)』他で発表されています。
  

■インスリン
筋肉や脂肪、肝臓の細胞に血液中のブドウ糖を吸収させます。インスリンが多すぎる、または少なすぎると血糖の管理ができなくなります。異常な喉の渇き、頻尿、皮膚の斑点が起こり、後に1型または2型糖尿病になる可能性があります。

      

<参照>
■MARKHAM HEID, 7 Hormones Every Woman Needs To Understand, PREVENTION, AUGUST 1, 2016

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