カリフォルニア大学アーバイン校に統合医療に焦点を当てた学部が新設予定

近年、欧米では統合医療への注目が高まっていますが、カリフォルニア大学アーバイン校は慈善家のスーザンとヘンリー・サミュエリ夫妻から2億ドル(約230億円)の寄付を得て、統合医療を教える健康科学学部の新設を発表しました。これに関して「UCI Receives $200M Gift to Launch New Health School」から一部を要約して紹介します。

新しい学部には現在の医学部と看護学部に加えて薬学と公衆衛生のカリキュラムが含まれ、これらは今後、正規課程に拡大される予定です。また、鍼、自然療法、漢方薬、生活習慣プログラムの研究、教育、実践を行う現在のスーザン・サミュエリ統合医療センターはスーザン・サミュエリ統合医療機関になり、多くの専門分野の研究をサポートすることになります。ハワード・ギルマン学長は「病気だけでなく、今後は広く定義された健康に焦点を当てることが正しい戦略であると思う」と言います。

ゲノム解読や分子医学など大きな医学の進歩があるにもかかわらず、米国の公衆衛生では問題が解決しておらず、医療費も上がり続けています。「伝統医学は個々に適したケアを行う必要があるということを示しており、そうすることで公衆衛生を改善することができる」とUCI保健局の副学長であるハワード・フェデロフ博士は言います。統合医療は分子、細胞、臓器、患者、家族、コミュニティを含み、人々が病気になるリスクや早期発見、予防方法、病気を抑えて健康を促進する要因についてもっと多くのことを理解することができます。

現在、統合医療は裕福な少数の人たちしか利用することができません。「健康は富裕層だけのものではありません。私たちは誰もが統合医療を実践できることを望んでおり、そのためにはすべてのクリニックと医者が教育を受ける必要があります。ゴールは統合医療が標準治療になることです」と寄付をしたサミュエリ夫妻は言います。「結果を改善し、コストを下げ、質を上げることができれば、保険会社も対応するでしょう。コストを下げることができますから」とスーザン・サミュエリ統合医療センター長で心臓専門医のシャイスタ・マリク博士は言います。

<参照>
■Lylah Alphonse, UCI Receives $200M Gift to Launch New Health School, U.S. News, Sept. 18, 2017

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