中国にお灸ブーム到来

北京同仁堂をモデルにした中国で大人気のテレビドラマ『大宅門』でお灸が取り上げられたこともあって、中国では今、お灸に関心が集まっています。これまで漢方や鍼に比べてイメージが薄かったお灸ですが、国を挙げて鍼灸や漢方の普及に努めていることから、これからさらに注目度が高まると思います。

お灸人気の火付け役の一人が周楣声先生です。中国では熱証に灸をすることは否定されていますが、熱証でも灸をしてよいと主張し、中国で流行性出血熱の治療法がなかった時にお灸でかなりの人命を救ったことから有名になりました。その人に合うツボを使えば1穴でも治るといい、灸の響きを通すために時間をかけて治療をする異色の老中医です。

周先生にヒントを得て2007年、江西中医薬大学付属医院の陳日新教授は『中国針灸』に「熱敏穴の臨床応用」を発表しました。熱の反応点に治療効果があるとして、周先生同様、お灸の響きを重視しています。陳先生は比較試験やお灸をした際のfMRIの観察も行っています。

日本では「お灸を据える」という言葉からイメージされるように治療のために熱さを我慢するというマイナスのイメージがありますが、養生のお灸は温かさに癒される気持ちのよいものです。針でツボをとらえるのはとても難しいですが、私が開発した医療用具である邵氏温灸器はカバーできる範囲が広いので、一般の方でも使いやすいのが特徴です。ぜひ日々の養生や症状の改善に役立ててほしいと思います。

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