自然妊娠を希望する女性においてAMH低値は妊孕性と関連がないとする論文

「出産年齢後期女性の卵巣貯蓄を示すバイオマーカーと不妊との関連」という興味深い論文がJAMA(2017; 318: 1367-1376)で発表されましたので一部を要約して紹介します。

AMHは卵巣内にどれくらい卵が残っているかを反映すると考えられており、妊娠できる可能性の目安として用いられていますが、有用性においては議論の余地があります。同論文では生殖年齢後期の女性におけるAMHの低値は自然妊娠の可能性と関連があるのかを検討しています。

対象は3カ月以内に妊娠を試みていて不妊治療歴がない30~44歳の妊娠可能な女性750人で平均年齢は33.3歳です。妊娠に至るまでの時間のコホート研究において、AMHが低値の女性の6周期の累積妊娠率は65%、AMHが正常値の女性は62%で有意差はありませんでした。また、12周期の累積妊娠率もAMHが低値の女性は84%、AMHが正常値の女性は75%で有意差はありませんでした。

よって、自然妊娠しようとする女性において、現在の妊孕性を評価するためにAMH値を使うことには注意が促されるべきであると付記されています。

<参照>
■Anne Z. Steiner, MD, MPH1; David Pritchard, MS2; Frank Z. Stanczyk, PhD3; et al, Association Between Biomarkers of Ovarian Reserve and Infertility Among Older Women of Reproductive Age, JAMA. 2017;318(14):1367-1376. doi:10.1001/jama.2017.14588

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