男性の肥満は精子の質と量に影響を与える

肥満が妊娠に悪影響であることは知られていますが、医学雑誌のAndrologiaに掲載された「肥満と精子の質の関連」という論文によると、女性だけでなく男性にも同じことが言えるようです。一部を要約して紹介します。

インドのヴィシャーカパトナムにある不妊治療院の研究者たちが2016年に専門のコンピュータソフトを使って1285人の男性の精子サンプルを分析したところ、BMIが30以上の肥満の人はそうでない男性と比較して精液量が少ない、精子数が少ない、精子濃度が低い、前進運動が低い、全体的な運動性が低い、平均曲線速度が低い、平均経路速度が低い、頭部損傷の割合が高い、頭部が薄い、頭部が洋梨形になることがわかりました。肥満の男性は精子減少症と精子無力症になる傾向もありました。研究者たちは肥満がホルモンレベルを混乱させ、テストステロンとエストロゲンのバランスを崩しているのではないかと考えています。

肥満が男性の生殖能力に悪影響を及ぼすことは2012年にハーバード大学公衆衛生学部で行われた研究でも指摘されています。今回の結果は2012年の結果を補強するものであり、不妊治療を行う肥満男性へのアドバイスになると考えられます。

<参照>
■G. A. Ramaraju, S. Teppala, K. Prathigudupu, M. Kalagara, S. Thota, M. Kota, R. Cheemakurthi, Association between obesity and sperm quality, First published: 19 September 2017, DOI: 10.1111/and.12888
Excess weight may affect sperm production, reduce fertility in men, Harvard school of public health

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