米国で高血圧の基準が130/80に引き下げ

米国で高血圧ガイドラインが改訂され、高血圧の基準がこれまでの140/90mmHg以上から130/80mmHg以上に引き下げられました。現在、日本でも日本高血圧学会を中心に高血圧治療ガイドラインを改訂中であり、今後、議論が活発化すると思われますので紹介します。

米国心臓協会(AHA)と米国心臓病学会(ACC)は、2003年の米国高血圧合同委員会第7次報告(JNC-7)の改訂版となる高血圧の予防、検出、評価、管理のためのガイドライン(以下、新ガイドライン)を2017年11月、米国心臓協会学術集会で発表しました。新ガイドラインの重要項目は、より厳格な降圧目標(SBP 120mmHg)によりリスクが低下することを示したSPRINT試験の結果をエビデンスとしています。

これまでは140/90mmHg以上が高血圧と定義されていましたが、新ガイドラインでは130/80mmHg以上に引き下げられました。家庭血圧およびABPMの高血圧診断と降圧治療における位置付けを明瞭化し、白衣高血圧、仮面高血圧、持続性高血圧の血圧閾値を画一的に130/80mmHgへ引き下げました。また、夜間血圧の治療目標レベルも110/65 mmHgへ引き下げました。これにより米国の高血圧罹患率は14パーセント増加して45.6パーセントに上昇し、患者数は1億330万人に上ると見られています。

<参照>
■太田敦子、「高血圧の定義を130/80に厳格化 AHA/ACC高血圧GL改訂」、Medical Tribune、2017/11/16
■苅尾七臣、「わが国でこそ徹底した降圧をAHA/ACC高血圧ガイドライン改訂のわが国への影響」、Medical Tribune、2017/11/24
■Paul K. Whelton他, 2017 ACC/AHA/AAPA/ABC/ACPM/AGS/APhA/ASH/ASPC/NMA/PCNA Guideline for the Prevention, Detection, Evaluation, and Management of High Blood Pressure in Adults, Hypertension, 2017/11/13

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