タンパク質を増やし糖質を減らすことで胚盤胞到達率を上げる

糖質の摂取量と胚盤胞到達率との関連において、2012年に開催されたアメリカ生殖医学会(ASRM)第68回年次総会で発表された論文を紹介します。

健康で若い女性がIVFを行っても胚盤胞がうまく育たないことがあります。米国デラウェア州のクリスティアナ・ケア・ヘルス・システムはそういった患者たちの食生活を分析し、食生活を変えることで胚盤胞の成長や移植に影響があるかどうかを調べました。

胚盤胞が育たない35歳未満の患者に3日間連続で食生活の記録をつけてもらい、栄養分析ソフトにてタンパク質、糖質、脂質を分析しました。患者は次のIVFに向けて少なくとも2カ月間、タンパク質を増やして糖質を減らすようカウンセリングを受けました。

12名が対象となり、平均BMIは26.5でした。カウンセリング後、食生活におけるタンパク質は平均で16.4%増加し、糖質は22.3%減少しました。結果、胚盤胞成立は18.9%から45.3%に劇的に増加し、臨床的妊娠率は16.6%から83%に増加しました。

結論として、胚がうまく育たない健康な若い女性はIVFを行う2カ月前から食生活においてタンパク質を増やし、糖質を減らすことで胚盤胞到達率を上げることができるとしています。

<参照>
■J.B. Russell, C. Abboud, A. Williams, M. Gibbs, S. Pritchard, D. Chalfant
Division of Reproductive Endocrinology and Infertility, Christiana Care Health Systems, Newark, DE, Does changing a patient’s dietary consumption of proteins and carbohydrates impact blastocyst development and clinical pregnancy rates from one cycle to the next?, ASRM September 2012Volume 98, Issue 3, Supplement, Page S47, October 23, 2012
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.fertnstert.2012.07.167

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