梅毒感染者が44年ぶりに年間5000人を超える

2017年の梅毒感染者が11月19日時点で5053人に達したことが国立感染症研究所の集計でわかりました。「過去の病気」であった梅毒は2013年に感染者数が1000人を超え、今年、44年ぶりに5000人を超えました。

2016年は感染者の7割が男性で患者は20~40代の男性に多いですが、異性間の感染が増え、特に20代女性の増加が目立ちます。また、感染者は東京、大阪、愛知、神奈川、福岡など都市部に多いですが地方でも増えています。

梅毒に感染すると赤い発疹や潰瘍が出ることがありますが、痛みやかゆみを伴わないことが多いです。しかし、外見は異常がなくても感染力があり、リンパまで進むと全身に広がります。以前は下半身に感染していましたが、今は口に感染します。口は外陰部の2倍の治療期間がかかり、治りにくいです。

特に妊娠を希望されている方は注意が必要です。梅毒は胎盤を通して胎児に感染し、先天梅毒を起こします。国内では長らく1桁台だった先天梅毒の子どもの数が2014年は10人、2015年は13人と増加しています。パートナーが1人だからと慢心せず、陽性の場合は早急に治療を勧めます。

<参照>
■白木公康、「母子の健康のために 性感染症と母子感染」、第2回統合医療生殖学会(第41回子宝カウンセラーの会)、2017年9月10日、
「梅毒感染5000人超す=73年以来の水準」、時事メディカル、2017/11/28
「梅毒感染5000人超す…44年ぶり」、読売オンライン、2017/11/28
「梅毒、20歳代女性で急増…潰瘍や発疹が消えても菌増殖」、読売新聞、2017/12/8
■佐々木栄、「梅毒患者、全国で急増…主婦・OLにも感染拡大」、読売新聞、2017/12/20

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