IVFにAI活用の可能性

近年、人工知能(AI)に大きな注目が集まっています。既に医療でも様々な場面で使用されていますが、不妊治療においてもヒトよりはるかに上手に最も生存能力のある胚に白羽の矢を立てることができるかもしれないと期待されています。

AIを不妊症に適用するアイディアは20年ほど前からありました。現在利用できる最も新しいものはFDAに認可されたEeva Testです。これは胚培養期間の長さとどの胚が最も発育する可能性があるかを予測するためのアルゴリズムのデータを集めるためにタイムラプスの画像を使用します。

IVFのAIシステムはまだ実験段階ですが、あるAIシステムは牛の胚においてヒトが見つけられなかった低品質の胚の詳細を76パーセントの精度定格で捉え、期待が持てる結果を出しています。

ヒトの不妊症のための新しいAI、Life Whispererは理論や実験からヒトの胚にAIを応用する挑戦を始動させました。資金面のパートナーであるMonash IVFと行ったレトロスペクティブ実験において「生存能力のある胚を特定する正確さは高いレベルにある」と発表していますが、これはほとんどどのような意味にも取れます。

生存能力のある胚を特定することはIVFにおいて最初のハードルにすぎません。不妊症の臨床で使用するためのAIは複雑で多様なデータを扱わなければならないので実用化にはまだ試行錯誤が必要です。それでもAIの活用はより広い視点から不妊治療を捉える大きな可能性を秘めています。より良い方向で新しい技術が応用されることを期待します。

<参照>
■Carol Lynn Curchoe, Charles L. Bormann, “What AI Can Do for IVF”, SCIENTIFIC AMERICAN, January 10, 2018
■Charlotte Dean, “New IVF technique that uses images of embryos to pick the best one is hailed as the ‘most exciting advance in fertility treatment for 40 years’”, DAILY MAIL, 14 January 2018

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする