中国の咳止めシロップがインフルエンザ大流行のニューヨークでブームに

この10年でも最悪のインフルエンザ流行にみまわれた米国において、ニューヨーカーたちの間で中国の咳止めシロップ、蜜煉川貝枇杷膏(ニンジョムペイパコア)が人気を博しています。

蜂蜜とビワが配合されているこのシロップは、ドロップや瓶詰めの形で漢方薬局で販売されています。サウスチャイナモーニングポストによれば、「ニンジョム」は「母の思い出」という意味で、清王朝の時代に母親の慢性の咳を治すための薬として作られたとのことです。

プラット・インスティテュートのSchweder教授が「10日ぐらいものすごく体調が悪くて咳が止まらなかったが、シロップを飲んで15分くらいで効きめがあらわれ、多くの人に薦めました」と言うように、「咳にはペイパコアがいい」という口コミで広まっています。

ニューヨークの漢方薬局、Heng Kang薬局の店員は「これまでは来店するのはほとんどが中国人か中国系アメリカ人でしたが、最近では多くのアメリカ人からこの薬について問い合わせがあります」と言います。

価格もうなぎのぼりで、Heng Kang薬局では300ml入りを7ドルで販売していますが、アマゾンでは14ドル、中には70ドルを支払った人もいます。

ニューヨーク州法が変わり、針の治療内で生薬が合法化された2016年11月以降、漢方薬を学びたい学生が増加しています。

一方で漢方の専門家は「漢方薬は処方薬とともに、または代わりに用いられるとリスクがある。個々の体の状態や症状は違うため、効く人もいれば効かない人もいるし、害になる人もいるから専門家のもとで使うべきだ」と指摘しています。

漢方薬の認知度が高まるのは歓迎ですが、効果があるものだからこそ適切に使用することが大前提です。

<参照>
■ZHANG RUINAN, Chinese cough syrup Nin Jiom Pei Pa Koa gains popularity amid New York flu outbreak, China Daily, 2/27/2018

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