妊娠初期の野菜摂取が子どもの喘鳴発症率を下げる可能性

2018年2月12日にEuropean Journal of Clinical Nutritionで発表された国立成育医療研究センター論文で、妊娠初期に野菜を多く摂取すると、その子どもが2歳になった時に喘息症状の一つである喘鳴の発症率が低くなることが示唆されました。

研究は国立成育医療研究センターで行われた出生コホート研究データベースを使用して行われました。対象となった511人を野菜の摂取量により5群に分けて喘鳴発症率を比較したところ、妊娠初期の総野菜摂取量が多いほど2歳児の喘鳴発症率は低くなっていました。

さらにレタスやほうれんそうなどの葉野菜、ブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科野菜、緑黄色野菜ごとに対象者を5群に分けて検討したところ、葉野菜とアブラナ科野菜の摂取量が多いほど2歳児の喘鳴発症率は低くなっていました。

コメントにおいて、本研究における対象者が必ずしも多くないこと、また、2歳時に喘鳴がある全員が小児喘息に発展していくわけではないことには留意が必要である旨が記されていますが、妊娠初期に葉野菜やアブラナ科野菜を中心とした野菜を摂取するように指導することで将来の喘息発症率を低下させることができるかもしれないということは、妊婦さんへの栄養指導において有用であると思います。

<参照>
妊娠初期の野菜摂取[葉野菜(レタス,ほうれんそうなど)・アブラナ科野菜(ブロッコリー,カリフラワーなど)]が児の2歳時点における喘息症状の発症率軽減に寄与する可能性、国立成育医療研究センター、2018/2/28

■Kohei Ogawa, Naho Morisaki, Minatsu Kobayashi, Seung Chik Jwa, Yukako Tani, Haruhiko Sago, Reiko Horikawa, Takeo Fujiwara, Maternal vegetable intake in early pregnancy and wheeze in offspring at age two years, European Journal of Clinical Nutrition, 2018/2/12, doi:10.1038/s41430-018-0102-5

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