シソで腸炎を緩和の可能性

五月病という言葉があるように、この時期はだるさや不安を感じたり、寝つけない方が増えます。

このような方に、私はよくシソをすすめます。シソの香りは気分をすっきりとさせます。シソは香蘇散という漢方にも含まれていますが、最近の研究でシソのいろいろな作用が明らかになってきています。

今回、東京理科大学の有村源一郎教授のチームはシソの主要香気成分であるペリルアルデヒド(PA)に腸炎を回復させる機能があることを報告しました。

腸炎を引き起こしたマウスを用いて、PAを含有した水を17日間投与した群と投与しなかった群を比較したところ、PAを投与したマウスは投与しなかったマウスと比較して有意に腸の長さが長く体重減少が抑制される傾向がありました。

また、炎症作用に関連する腫瘍壊死因子(TNFα)を活性化させたマウスのマクロファージ細胞にPAを投与した細胞と投与していない同細胞と比較すると、有意にTNFαの相対的遺伝子発現量が低下したことも確認されました。

これらの結果から、有村教授は「概算ではあるが、成人なら1 日に2、3 枚のシソの葉を食べれば、重度の腸炎を緩和できると思われる」と述べています。

<参照>
■Arimura et al, Intestinal Anti-Inflammatory Activity of Perillaldehyde, J Agric Food Chem. 2018 Apr 4;66(13):3443-3448. doi: 10.1021/acs.jafc.8b00353. Epub 2018 Mar 20

■陶山慎晃、シソの香りで腸炎を緩和 香気成分を用いたマウス実験で判明、Medical Tribune、2018年4月19日

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