子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法

『子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法』

「子どもが生まれたら夫を憎むのか!」と世の男性を驚愕させるタイトルです。

このブログを読んでくださっている方の多くは赤ちゃんを望んでいる方、その手助けをしたいと思っている方だというのは承知していますが、みなさんの努力は実を結ぶであろうと思うからこそ、もしかしたらどなたかの助けになるかもと思いますので紹介します。

著者のジャンシー・ダンはシンディ・ローパーの自伝も執筆するライターで、夫は作家です。娘さんが一人いますが、妊娠中、友人にオムツのアドバイスと共にこう言われました。

「ああそれから、ダンナのことは大っきらいになるから覚悟しておいたほうがいいよ」

その時は「まさか。夫と私の関係はどんなことがあっても壊れない」と思ったジャンシーですが、赤ちゃんが生まれた直後に夫に怒鳴ります。

理由は使用済みオムツの入ったゴミ箱を自分の順番なのに夫が片づけなかったから。

そんなエピソードから始まるこの一冊は目次からして強烈です。

イントロダクション
「アイツなんて大嫌い」

2章
「立ち上がってとっとと手伝いやがれ!」

3章
「洗濯機への強い怒り」

5章
「やれやれ、やっと月曜日」

家事の分担でどんどん緊張が高まっている両親の間で娘が「怒鳴らないで」と間に入ります。

ジャンシーがそのことを児童心理学者のアラン・カツディンに言うと彼はこう言いました。

「子どもにとっては最悪なシチュエーションですよね。だって自分の安全が脅かされていると、彼女はわかって行動しているのですから。
あなたが私の意見を求めているわけではないことはわかっていますが、助言させてくださいね。あなたは素晴らしい人だと思います。そして、人生は思いがけないほど短いものなんです。残りの人生を一緒に添い遂げようと決めた人と、あなたは家事について口論している。それって価値がありますか。
言い過ぎでしょうか?」

そこでジャンシーは心に決めます。
「私たち家族の人生のためになんだってしてみよう」

それからジャンシーは精神科医、専門家、セラピスト、神経科学者、仲のよい親たちに相談し続けます。人質解放交渉専門家にすら話を聞きに行きます。

紆余曲折の末、安定した結婚生活に必要なものとしてジャンシーが導き出した答えはとてもシンプルなことでした。

それらは本に箇条書きで書かれているので読者がそれぞれ自分に適したものを参照すればいいと思いますが、一番に挙げているのがこれです。

「彼に私の心を読むことはできない。彼は全くそんなことができない」

ジャンシーは「感情をぶつけ合うのではなく、歩み寄る」という答えにたどり着きましたが、夫も進んで寄り添う姿勢を示したことが二人の関係を修復します。

「言ってくれればよかったのに」
「言わなくてもわかってくれると思っていた」

この永遠のループから抜け出すにはどうしたらいいのか、それは夫婦の数だけ解決策があると思いますが、「たかが家事」ではないということは一読しただけで十分わかります。

さすがに今はそういう男性は多くないとは思いますが、「俺は仕事で疲れて帰ってきているんだから、家のことぐらいしろ」ではないのです。

「家庭は夫婦で作っていく」ということを実践するのは結婚生活を円滑に送るために大切なことだと思います。

<参照>
■ジャンシー・ダン(著)、村井理子(訳)、『子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法』、太田出版


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