3Dプリンターで人工胎盤作成


Copyright: TU Wien

ウィーン工科大学の研究者が高解像度3Dプリンターを用いてチップの上に人工胎盤関門を作成することに成功しました。

体内で直接調べることが非常に難しいため胎盤の透過性については十分にわかっていませんでしたが、実物に非常に近い人工胎盤モデル作成により、母子間によるブドウ糖の交換といった重要な研究課題が解明される可能性が出てきました。

生体膜を通しての物質の輸送は薬の様々な分野において重要な役割を担います。
例えば、母親が糖尿病だと胎児に影響を与えるという研究が数多くありますが、相互作用に関与する多くのパラメータを調査することはこれまでほとんど不可能でした。
人工胎盤があれば、管理された状態で圧力や温度、形状、栄養供給、投薬管理等の重要な生物学的指標の詳細な測定、そして疾患進行や治癒率の観察も可能です。

最初のテストで小分子は通り抜け、巨大分子は通り抜けられず、人工胎盤は胎盤同様に機能しています。現在、人工胎盤を用いて主に母子間の栄養輸送が調査されているとのことです。

<参照>
Artificial placenta created in the laboratory, Technische Universität Wien, 2018-08-13
■D. Mandt et al., Fabrication of placental barrier structures within a microfluidic device utilizing two-photon polymerization, International Journal of Bioprinting, 4,2 (2018).

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