トキソプラズマへの対応

健康な人は感染しても問題ありませんが、過去に感染したことのない妊婦さんがトキソプラズマに感染すると、赤ちゃんに障害が出る恐れがあります。

哺乳動物や鳥類に寄生するトキソプラズマは、人には猫のふんや加熱が不十分な肉から感染します。肉の加熱は対応しやすいですが、悩ましいのは猫を飼っている場合です。

岐阜大学の高島康弘先生が対応方法についてわかりやすくまとめておられるので引用してご紹介します。

トキソプラズマによる影響があるのは、妊娠中に初めて感染した場合です。そして、猫が糞の中にトキソプラズマを排出するのは原則、猫がトキソプラズマに初めて感染した時です。

ですから、トキソプラズマに感染したことのない女性とトキソプラズマに感染したことのない猫の組み合わせが最も注意を要します。

ヒトも猫も感染しているかどうかは病院で検査できますので、妊娠を希望された時点で検査するのが理想です。

猫がまだトキソプラズマに感染していない場合、猫を感染させないことが重要です。

猫を完全室内飼いにし、ネズミや野鳥、野良猫に接触させないようにします。
また、生肉はトキソプラズマ感染のリスクがありますので、猫に生肉をあたえないようにします。

もし愛猫がトキソプラズマに感染した場合、猫から人へ感染しないように対策をとります。

妊婦さんは猫のトイレ掃除を極力しないようにします。どうしてもしなければいけない時はマスクと手袋を着用し、猫の糞に触れないようにします。処理後は十分手を洗います。

猫のトイレ掃除は最低1日1回、できれば2回行います。猫の糞に排出されたばかりのトキソプラズマの虫体は未熟なので感染力がありませんが、体外に排出されて24時間たつと感染力を持つようになるからです。

また、猫の糞は密閉して捨てます。猫の糞に排出されるトキソプラズマの虫体は数ヶ月は生きていますので、糞が乾燥してほこりのように周辺に混ざらないようにします。

猫に対して過度に警戒する必要はありませんが、無防備になることなく予防できることは対応してほしいと思います。

<参照>
■高島康弘、猫とトキソプラズマ(猫を飼っている妊婦さんと妊娠を望む方へ)、先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」

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