不妊治療を生かすために

日本には多くの不妊治療の専門クリニックがあり、技術も世界でトップレベルを誇ります。しかし、10年前の妊娠率が約60パーセントであるのに対し、2017年は約30パーセントと治療率は下がっています。これは患者さんの治療年齢が上がって卵子や精子が弱くなっていることが原因の一つとしてあげられます。

患者さんはよいと聞けば遠くの病院であっても足を運びます。ただ、一般に病院に行ったらすぐ妊娠できると思われていますが、決してそうではありません。全国のクリニックを対象にした2016年の統計によると、1回目の体外受精で妊娠するのは8人と本当に少ないです。せっかく遠い所から来院しても卵胞がとれなかったり、分割が途中で止まってしまうと患者さんも悲しいですが、私たちも悔しい気持ちになります。体外受精や顕微授精は高額なので金銭的な負担も大きいです。

よい卵子と精子を病院で手に入れることはできません。病院に行く前に自分で体を準備することが大切です。私は漢方を処方する時は生活習慣の改善もあわせてお話し、妊娠を助けるタンポポT-1エキスを勧めています。

日本生殖医学会の学術講演会でタンポポT-1エキスを用いた胚盤胞取得率及び妊娠率の年齢別比較検討について発表しました。2017年1月から12月、某不妊治療クリニックのART患者でタンポポT-1エキスを飲用した283名と飲用しない149名を比較したところ、43歳以上で胚盤胞を取得した人のうちタンポポT-1エキスを飲んだ人は60人中18人、飲まない人は22人中1人でした。8名が妊娠しましたが、その内タンポポT-1エキスを飲んだ人は7人、飲まない人は1人でした。他の年代でも胚盤胞取得率、妊娠率ともにタンポポT-1エキスを飲んだ方が高くなっています。

生活習慣を見直せば体は変わります。医師にできることには限りがあり、不妊治療を行う上で患者さんの協力は欠かせません。病院まかせにせず、ご自身でできることに取り組んでいただきたいと思います。

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