ゲノム編集で女児誕生か

中国の南方科技大学の賀建奎副教授が「ゲノム編集技術をヒトの受精卵に使い、双子の女児が誕生した」とAP通信や中国メディアに語り、物議を醸しだしています。

エイズ感染を遺伝子操作で防ぐことが狙いで、男性全員がHIVに感染している不妊治療中の7組のうち1組が出産したとのことですが、女児がHIV耐性を持っているかどうかは不明です。

事実なら、世界初の遺伝子操作による子どもということになりますが、大学側は「学内では報告されていない。学術倫理や規範に反する」との声明を出し、賀副教授が2月から休職中であることも明らかにしています。

ゲノム研究では、ゲノムそのものの研究だけでなく、研究成果が社会にどのような影響を及ぼすのかを考えることが不可欠です。人の命と健康に関わることであり、ゲノム編集による影響は一代では終わらないことが考えられるからです。

今回のニュースにおいては今後の調査結果が待たれますが、関わる者の社会的責任が大きく問われる分野において、可能であるからと技術だけが暴走することを懸念します。

<参照>

■川上尚志、中国で「ゲノム編集女児」誕生か 大学側は「倫理違反」、日本経済新聞 、2018/11/26

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