東洋医学と西洋医学の融合

世界中の一流大学で伝統的な治療法の科学的根拠を見出す研究が次々と行われています。

その中でも東洋医学は特に注目を集めています。東洋医学の長い歴史に裏付けられた知見は科学者たちにとって宝の山です。

エール大学の薬理学教授である鄭永齋さんは、がんの化学療法の副作用を減らすために『傷寒論』の処方を応用したところ、吐き気や胃腸の不調が改善しただけでなく腫瘍が早く小さくなることがわかり、PHY906の開発へとつながっています。

私もタンポポや松節など生薬の効果を研究し、科学的な裏付けを持って臨床にあたっています。

これまでは呪術のように思われていた伝統医学ですが、これからは「科学」という言語を通してより多くの方の健康に貢献できる時代になると思います。

<参照>
■ピーター・グウィン、西洋医学の常識を覆す中国医学、ナショナルジオグラフィック日本版、2019年1月号

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