第16回日本生殖心理学会・学術集会で漢方治療の講演を行いました。

2019年2月24日、都市センターホテルで開催された第16回日本生殖心理学会・学術集会のシンポジウムで漢方治療の講演を行いました。

不妊治療をしている方には自律神経失調の症状がよく見られます。東洋医学的には気血水が詰まっていると考えます。漢方の小建中湯と抑肝散は自律神経失調で不安がある時の有効な選択肢の一つです。小建中湯は体を温めて気を上げるので血の巡りがよくなり、精神安定作用があります。抑肝散はイライラやのぼせに効果があり、臨床でもよく用いられます。

私は長年タンポポから抽出したアミノ糖のT-1成分を研究しています。卵巣機能が衰退している患者さんの顆粒膜細胞を培養してT-1成分を加えると顆粒膜細胞の数が増え、また、顆粒膜細胞のFSHとLHのレセプターが増えます。タンポポT-1エキスを使うといい卵子がとれるので、妊娠率向上に役立ちます。

近年、海外では不妊治療における鍼灸の有効性が話題となっていますが、私は妊娠三穴と呼ばれる神闕、関元、気衝の三カ所に温灸をします。さらに、督脈の大椎、至陽、命門と腎兪に温灸をして督脈の陽気のめぐりをよくすると、おなかの冷えがとれて任脈の気がよく巡るようになり、精神的にも落ち着きます。

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