乳がん治療後の抑うつ症状、不安感、疼痛が指圧で改善

米ミシガン大学、スザンナ・ジック准研究教授の研究チームは、リラックス指圧と刺激指圧という2種類の指圧が疲労感を伴う乳がん患者の不安や痛み、うつ症状を通常のケアよりも緩和すると発表しました。

リラックス指圧は不眠改善に行われる指圧で、印堂、安眠、神門、三陰交、太衝を使います。刺激指圧はエネルギー向上に行われる指圧で、百会、気海、合谷、足三里、三陰交、太谿を使います。

288例を「リラックス指圧群」「刺激指圧群」「通常ケア群」にランダムに割り付けて抑うつ症状、不安感、疼痛の変化を評価したところ、抑うつ症状はリラックス指圧群において他の2つより有意に改善しました。不安感の軽減はリラックス指圧群と刺激指圧群に有意な関連が認められました。疼痛に関して、通常ケア群は改善が見られなかったのに対して、リラックス指圧群では疼痛の重症度が軽減され、刺激指圧群で疼痛の日常生活への影響が軽減されました。

ジックさんは「女性乳がん患者の治療後に疲労や抑うつ症状があればリラックス指圧が有効であり、不安や痛みがあればリラックス指圧と刺激指圧の両者が有効な可能性がある」と結論づけています。

<参照>
■宇佐美陽子、指圧で乳がん治療後の症状が緩和 自宅で患者自身によるケアが可能、Medical Tribune、2019/1/30
■Suzanna Maria Zick et al, Impact of Self-Acupressure on Co-Occurring Symptoms in Cancer Survivors, JNCI Cancer Spectrum, Volume 2, Issue 4, 1 November 2018, pky064, https://doi.org/10.1093/jncics/pky064, Published: 16 January 2019

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