婦人科医療とマイクロバイオーム


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マイクロバイオーム研究で人体における微生物の驚くべき働きに注目が集まっていますが、婦人科医療においても膣のマイクロバイオームの乱れが早産、不妊、性感染症の発端となるのではないかという見方があります。

膣の感染症治療においてプロバイオティクスを使った研究が多くありますが、いくつかのラクトバキルスの株は非常に効果的であることがわかっています。

ラクトバキルスは糖のテーブルで病原体の席を奪うだけでなく、抗生物質に相当するものを作って病原体を撃退します。また、ラクトバキルスは糖を発酵させる時に代謝産物として膣の局所環境を酸性に傾けて病原体を抑制する乳酸を放出します。

いくつかの臨床試験はプロバイオティクス療法が細菌性膣症の治療に効果的であることを示しています。抗生物質の即効性と膣マイクロバイオームの回復を組み合わせることで、より治療効果が上がるのではないかと考えられます。

<参照>
■デイビッド・モントゴメリー アン・ビクレー、『土と内臓 (微生物がつくる世界)』、築地書館

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