胚移植の過程


Photo by Daniel Watson from Pexels

胚移植とは培養させた良好な胚を子宮に注入して着床させることです。

胚移植をしてすぐに結果を知りたがる患者さんがおられますが、胚が着床したかどうかはすぐにはわかりません。

妊娠過程の始まりは「着床」と言われ、ここから母子間に構造的な繋がりが築かれて物質の交換が始まります。例えるなら、胚という種が子宮という肥沃な大地に根ざすということですが、種が根付くのと同様に、ある程度の時間がかかって徐々に進行します。

妊娠判定は約14日間前後で行われますが、患者さんには魔の14日間と言われる期間でもあります。

この14日間はおよそ以下のような経緯をたどります。

Day 0
胚移植を行います。

Day 1-3
初期胚または胚盤胞は母親の体内で発育していきます。細胞が急速に分裂し、胚盤胞が孵化します。

Day 4
受精卵が子宮内膜に着床します。

Day 5
受精卵はあるタンパク質を分解する酵素を分泌し、接触している子宮内膜を溶かして子宮内膜に埋まっていきます。

Day 6
受精卵が子宮内膜に完全に覆われたら移植が完成となります。多数の絨毛のような細胞突起が現れ、子宮内膜の筋肉層と血管に浸潤します。

Day 7-9
最初の胎盤組織が形成されます。母体の血液は胎盤を循環し始め、胚と物質の交換をします。

Day 10-14
この頃には母体の血液と尿のHCGは一定のレベルまで上昇しているので、妊娠判定ができます。

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