夏の甘酒


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夏の暑さには本当に体力を消耗させられます。今のようにクーラーがない時代、お年寄りや病人にとってこの暑さを乗り切ることはとても厳しいことだったと思います。

夏ばてにウナギとはよくいいますが、安いものではないのでそうそう食べられるものではありません。庶民はどうやって夏ばてを予防していたのだろうと思っていたら、農学者の小泉武夫さんが「甘酒が夏場のスタミナ回復に役立った」と書かれているのを読んでなるほどと思いました。

甘酒はブドウ糖の溶液であり、麹菌の働きで必須アミノ酸やビタミン類が豊富です。しかも、アルコールを含まないので赤ちゃんでも飲むことができます。

江戸後期、酒一升が180~250文だった頃に甘酒は一杯4文で飲むことができたので、夏場を乗り切るスタミナドリンクとして生活に浸透していったのではないかと小泉さんは言います。今はどちらかと言えば冬のイメージが強いですが、甘酒が夏の季語であるのもその名残ではないかと思われます。

一晩でできるので離乳食や子供のおやつにもよいです。ぜひ、夏こそ飲む点滴、甘酒を活用してみてください。

<参照>
■小泉武夫、『賢者の非常食』、IDP出版

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