不妊治療におけるAIの可能性

不妊治療分野における人工知能(AI)の可能性が注目されています。

湯村寧先生と濱上知樹先生の研究グループは、精巣内精子採取術(TESE)をAIで支援するシステムを開発しました。

TESEでは限られた時間内でいかに有望な精子を見つけるかがカギとなります。研究グループは精子選別作業を動画像処理とAIを使った機械学習技術によって支援するシステムを開発し、現在は専門家でないと判別が難しい精子とそれ以外の細胞を97~98%の精度でAIが瞬時に判別することが可能になりました。また、熟練胚培養士の選別スキルをAIに学習させ、精子のグレードを5段階で評価できるとのことです。

体外受精において受精卵のグレード決定は重要です。コーネル大学の研究グループは、グーグルのディープラーニングアルゴリズムに受精卵の判定方法を学習させ、「優」「良」「可」の3つに分類できるようになりました。

その名もSTORK(コウノトリ)と名づけられたこのシステムの精度を調べるために5人の胎生学者に394個の受精卵のグレードをつけてもらいました。5人のつけたグレードが一致したのは4分の1未満でそれぞれグレードの判定がまちまちでしたが、最も意見が一致した場合でも正しい結果を出したのは70%でした。一方、STORKは胎生学者たちの結果を95.7パーセントの精度で予測しました。

今後、システムが改善され、臨床に応用される可能性は十分にあります。しかし、この記事を書いたMegan Molteniさんは最後にこう締めくくっています。

しかし、結局のところ、不妊治療クリニックを最も悩ませる問題は、治療サイクルを何度繰り返しても、患者からクオリティの高い卵子を十分に採取できない場合があることだ。この問題については、どんなに賢いAIもなすすべがないのである。

これは私も事あるごとにお伝えしていることです。どれほど不妊治療が進歩しても、良い卵子と妊娠を継続できるからだを作ることができるのは、結局はその方自身です。タンポポT-1エキス邵氏温灸器阿膠(あきょう)食品シベリア産松瘤エキスは子宝を望まれる方々をサポートしますし、技術も日々進歩していますが、お一人お一人の生活習慣というベースがあってこそ、ということは心にとめておいていただきたいと思っています。

<参照>
■比企野綾子、『AIが男性不妊を救う?』、Medical Tribune、2019年4月14日
■TEXT BY MEGAN MOLTENI TRANSLATION BY MITSUKO SAEKI、『受精卵を“診断”するAIは、かくして不妊治療に貢献する』、WIRED、2019.05.28
■Photo by energepic.com from Pexels

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