プラスチック製ティーバッグがプラスチック微粒子をカップに放出

魚や海の生き物の体内に蓄積された海洋プラスチックごみの写真は痛ましく、便利な生活様式が環境に大きな負担となっていることを思い起させます。しかし、これは私たち人間の体にも起こっていることです。例えば一杯のお茶によって。

絹のような手ざわりときめ細かいメッシュで高級感があり、茶葉が広がりやすいピラミッド型になるのでプラスチック製のティーバッグが人気ですが、マギル大学の化学工学教授であるNathalie Tufenkjiさんの研究チームは、プラスチック製ティーバッグがプラスチック微粒子をカップに放出していると報告しました。

しかも、その数はTufenkji教授が予測していた数百や数千どころではなく、1つのティーバッグで入れた一杯のお茶には116億個のマイクロプラスチックと31億個のナノプラスチックが含まれていました。これらはホコリや花粉と同じくらいの大きさで、量も16ミリグラム程度と微々たるものとはいえ、ペットボトルの水や魚に含まれるプラスチックよりも多いです。

確かにマイクロプラスチックの人体への影響について、「大いにある」という意見から「問題ない」という意見までまだ幅がありますが、レジ袋有料義務化が検討されるなど世界的にプラスチック製品を減らす流れにあります。毎日何杯もプラスチック製ティーバッグで紅茶やハーブティーを飲まれる方は、避けられるものは避ける工夫が必要ではないかと思います。

<参照>
■Emily Chung, Some tea bags may shed billions of microplastics per cup, CBC News, Sep 25, 2019
■Nathalie Tufenkji et al., Plastic Teabags Release Billions of Microparticles and Nanoparticles into Tea, Publication Date:September 25, 2019, https://doi.org/10.1021/acs.est.9b02540
■Photo by Skitterphoto from Pexels

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