オルトレキシア:「健康によい食事」に病的に執着するという精神障害

2000年前後からオルトレキシアという言葉が目につくようになりました。

オルトレキシアは健康によい自然な食事に病的に執着するという精神障害で、ギリシャ語で「正しい」を意味するorthoと「食欲」を意味するorexisからなる造語です。自分が「正しい」と思うものしか口にしないため、偏った食事で健康を害したり、友人と食事ができなくなり社会生活に支障が出ることもあります。「正しい食事」は健康を求めてのはずであるのに、正しい食事を追求するあまりに心身の不調を招く結果になるのは皮肉なことです。

残留農薬、添加物、遺伝子組み換え食品など食については気にかかることが沢山あります。私は普段、不妊だけでなく他の疾病においても食生活を含めた生活習慣の見直しをお伝えすることが多く、食については大きな関心があります。食に対する不安が背景にある今、体に悪いものは口にしたくないという気持ちはよくわかります。

とはいえ、時々フライドチキンを食べたから、アイスクリームを食べたからといってどうなるわけでもないということは誰でも自分の体で知っています。健康的な食事を意識し、改善していくことは必要です。しかし、自分が続けられる範囲で、少しずつで大丈夫です。東洋医学では陽が極まると陰が生じると考えます。「正しさ」を追い求めすぎないことも一つの方法です。

<参照>
When Efforts To Eat ‘Clean’ Become An Unhealthy Obsession, The Salt, October 7, 2019

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