骨正月

今日ではほとんど行われなくなりましたが、三代将軍、徳川家光の命日を憚って正月20日に「骨正月」という行事がありました。魚と鳥のアラを時間をかけて炊き、塩と酒で味つけをしたものを食します。

ウナギの骨せんべいや豚骨料理など骨を使った料理は作るのに手間がかかりますが、小泉武夫さんによると、

家庭でも昔から煮魚や焼き魚の骨を器に入れて熱湯を注ぎ、軽く塩か醤油で味付けした骨湯を飲めば健康によいと言われて食されてきた。また、焼いたタイや甘鯛の骨を火にかけて焦がし、これに熱燗を注いだ骨酒は酒客にたいそう喜ばれた。

ということで、昔は家庭でも手軽に骨を活用していたようです。

鍋の残りでおじやを作る、貝の殻で翌朝の味噌汁の出汁をとるなど食材を大切に使い切る方法は、飽食の今だからこそ伝えていくべき食文化であると思います。

<参照>
■小泉武夫、『江戸の健康食: 日本人の知恵と工夫を再発見』、河出書房新社

■Photo by cheetah

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