枝野幸男さんご夫妻が不妊治療を語る

2020年1月17日に放送されたTBS『爆報!THEフライデー』で、政治家の枝野幸男さんの奥さまである和子さんがご自身の不妊治療の経験を語りました。

34歳で不妊治療を始めた枝野さんご夫妻は、半年で4回人工授精をしましたが妊娠しなかったため体外受精に踏み切りました。同じ34歳の時に2回目の治療で受精卵が着床しましたが、2カ月後の定期検診で流産がわかりました。その後、1年間で3回、流産を繰り返したそうです。

専門病院から総合病院へ転院し、医師から「習慣流産です。血流が悪くなっていて子宮に栄養がうまくいっていないのかもしれません」と言われ、治療として子宮に栄養を与えるための注射を毎日、2回行っていたとのことです。

総合病院でも1年間に2回の妊娠と流産を繰り返しましたが、不妊治療を始めて2年、36歳の7回目の妊娠で初めて安定期に入りました。喜びも束の間、おなかの子どもは二卵性双生児の男の子でしたが、二人の子どものへその緒がつながっているので手術の必要を告げられます。手術を受けなければ栄養がいっていない子どもに障害が生じるおそれがあり、手術をすれば流産のおそれがあります。

枝野夫妻は複数の病院に意見を求めました。ある病院では「政治家のようなお宅のお子さんは障害がある子が産まれてきたら大変でしょう」と言われ、和子さんは「どうしてこういうことを言うのだろうという怒りがありました」と言われています。結局、枝野夫妻は「せっかく授かった命だから障害があっても一緒に育てればいいじゃないか」と、手術を受けない決断をしました。

予定日の一カ月半前に破水し、帝王切開で双子の男の子を無事出産したものの、和子さんは長男が1600グラム、次男が2200グラムと小さいのを見て「こんなに小さく生んでしまってごめんなさい」と思われたそうです。しかし、長男には軽度難聴があるものの日常生活には不自由なく、お二人とも元気に成長されています。

跡取りを望まれるプレッシャーから鬱状態になったこと、「(不妊治療は)一人でがんばってくれればいいじゃないか」みたいな言葉が(枝野さんから)出たので朝まで大喧嘩をしたことも含めて今回、すべてを話したのは「伝えたかったことがあるから」と和子さんは言います。

もう少し子どもがほしい人ができるような治療になってほしいという願いはあります。

不妊治療でかかった費用は約500万円。自治体から補助金は出ますが、依然として治療費が高いです。高いから体外受精はできなかったという方もいらっしゃいますし、お金が続かないから治療をやめましたという方もいらっしゃいます。不妊治療費用に国から補助がなされたら、もう少し少子化が解消されていくと思っていて、これから私たちが取り組んでいかなければならないことだと思っています。

これは不妊治療をされている方、不妊治療を考えたことがある方なら誰もが思うことではないでしょうか。

番組の中では人工授精による妊娠率は1回あたり5~10%しかないことや体外受精は女性の体に大きな負担がかかることも伝えられていました。不妊治療をされている方にはあたりまえのことでも一般的に知られていることではないので、テレビ番組で広く伝えられるのは意義があると思います。貴重な経験を共有してくださったことをありがたく思います。

<参照>
■TBS『爆報!THEフライデー』、2020年1月17日
■Illustrated by acworks

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