子宮内膜症と早発卵巣機能不全の35歳の女医が中医学で症状を改善し、第一子を妊娠

Illustrated by こみみ

シドニーの不妊治療専門医であるキム・ゲートンビーさんは31歳のころから生理の時に血液の固まりが出て、足の感覚がなくなるほどのひどい痛みがあり、4年後に子宮内膜症と診断されました。32歳の時には早発卵巣機能不全と診断されました。

妊娠の可能性はほぼないと言われてゲートンビーさんは大きなショックを受けましたが、子どもを持つことをあきらめませんでした。彼女には中医師として働いてきた14年の経験があったので、卵子の質をできるだけ上げるために中医学の知識を活用して自分でできることを行いました。

彼女はまずクリニックでAMHを測定し、まだ卵巣が機能しているかを確認しました。AMHは1.3でした。鍼を行い、ビタミンDや抗酸化物質、CoQ10のサプリメントを使いました。メイクや洗剤などは天然の物にしました。また、食生活を完全に変え、グルテン、乳製品、砂糖、アルコール、カフェインを口にするのをやめました。それらがうまく働いて子宮内膜症によって引き起こされていた炎症が軽減されて、生理の状態がどんどん良くなっていきました。人工授精で妊娠され、19週を迎えています。

病院の治療だけでは不妊症に対応するのは難しいです。ご自身が不妊治療専門医であり、かつ中医師でもあり、西洋医学と東洋医学のよいところをうまく活用して自分で体を作っていく努力をされているのは理想的です。

<参照>
■CARINA STATHIS, Doctor, 35, with crippling endometriosis and early menopause reveals how she used Chinese medicine to reduce her symptoms – and now she is expecting her first child, DAILY MAIL AUSTRALIA, 17 September 2020