秋の食養生


Illustrated by 久万ふくろう

二十四節気の寒露に入り、朝晩の冷え込みが感じられる季節になりました。

東洋医学では秋は肺の季節と言われます。肺を養生すると免疫力が高まります。五行説で肺は白なので白の食材、例えばネギ、白菜、大根などがよいです。先日、野菜に含まれる抗酸化物質を効果的にとるには野菜スープがよいと書きましたが、ぜひこれらの野菜も含めて作っていただきたいです。

肺を強くするために脾胃を補うと有効です。五行説では各内臓の気は互いに影響を及ぼすと考えます。脾胃は五行説の土にあたり、土は金(肺)を生みます。ですから、脾胃を補うと肺が強くなります。おすすめの食材は、甘味で脾胃に入るカボチャです。カロテンとビタミンBが豊富に含まれ、目や皮膚を保護します。

また、肺と腎は同源なので、肺を強くするために腎を補うのもよいです。腎を強くするのは黒の食材、例えば栗やブドウです。下痢を起こしやすい方や頻尿の方は栗を食べるとよいです。

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