のどのトラブルにおすすめのお花


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東洋医学では、朝晩に冷え込むこの時期は咳、のどの痛み、喘息など肺の病気が増えると考えられています。このとき、おすすめの花はキキョウと金木犀です。

秋の七草のひとつ、キキョウはのどの痛みや腫れを取る漢方として根が使われます。桔梗湯という処方もありますが、一般になじみ深いのは浅田飴や龍角散ではないでしょうか。浅田飴は大正時代の名漢方医、浅田宗伯が考案し、龍角散は秋田藩に伝わる漢方がもとになっています。どちらも咳やのどの痛みに使われ、キキョウが配合されています。キキョウの根は、韓国ではキムチやナムルの食材としても使われ、トラジと呼ばれています。このように、長く日常生活に使われてきたキキョウですが、現在は絶滅危惧種に指定されています。

甘い香りが特徴的な金木犀はのどを潤し、肺をまもるので漢方や養生で使われます。香りによるストレス発散、美顔効果もあります。花は乾燥させてお茶にしたり、砂糖やハチミツに漬け込んだシロップも人気があります。もしお庭に金木犀があれば、ぜひ花が落ちる前に集めて楽しんでください。金木犀のお茶の動画をアップしてみました。ご覧いただければ幸いです。