【健康PLUS】『東洋医学的視点からの妊活』

健康プラス39号が発売されました。今号の特集は「東洋医学」で、私は「東洋医学的視点からの妊活」と題して記事を書いています。

東洋医学の根本には「あらゆる命と自然は一体である」という考え方があります。物事を行うにはそれに適した「時」があり、自然と調和して生きることが大切です。「結婚したらすぐに子どもができる」と思われている方もおられますが、決してそうではありません。なぜなら、ママやパパになるための体と心の準備にはある程度、時間がかかるからです。赤ちゃんを迎えるために東洋医学的にどのような準備ができるのかを「体の準備」「心の準備」から記しています。

体の準備として大切なのは食養生です。命を授かり、育てていくには大きなエネルギーが必要で、生命力をつける食材や漢方薬を紹介しています。また、妊活をされている方にとって「体を冷やさない」というのは基本ですが、冷え対策に温灸をおすすめしています。別の記事になりますが、同じ号の28ページに野崎利晃先生が『温灸のススメ』で妊娠三穴について書かれていますので、ぜひあわせてご参照ください。

心の準備として大切なのは「家に赤ちゃんがいたらどうなるだろう」と想像しながら生活するということです。人の心が変わると環境が変わり、環境が変わると人の心も変わっていきます。そのエネルギーが循環しているところに子どものエネルギーをプラスする、すなわち家に赤ちゃんがいるような状態を作ってあげるということです。

鳥が卵を生む前に巣を作るように、子どもができる前提で体と心の準備をするということは、忘れられがちですが大切なことだと思います。ご一読いただければ幸いです。

<参照>
■邵輝、『東洋医学的視点からの妊活』、健康PLUS、2021年vol.39

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