モモ葉の入浴剤であせも予防


Photo by ちょこピー

お中元に喜ばれる果物として今、旬を迎えているモモは、中国では不老長寿の果実といわれます。日本でも長く食されており、邪馬台国の最有力候補地とされる奈良県桜井市にある纏向遺跡(まきむくいせき)からモモの種が2000個以上も見つかったことから、その頃から栽培されていたことが推察されます。

昔、中国では「毛毛」と表されていたとも言われますが、虫や病原菌、気温の変化から果実を守っているのは果皮にある多くの産毛です。余談ですが、アカデミー賞やゴールデングローブ賞、パルムドール賞など名だたる映画賞を獲得した『パラサイト 半地下の家族』では、モモの産毛がまさかの使われ方をしています。

モモの種はお血を改善する桃仁という生薬で、桃核承気湯や桂枝茯苓丸などの漢方処方に配合されていることはよく知られていますが、この時期におすすめしたいのはモモの葉の入浴剤です。葉を天日で乾燥させ、布袋に入れて水からお風呂を沸かします。子どものあせもによいです。

<参照>
■田中修、『フルーツひとつばなし おいしい果実たちの「秘密」』、講談社

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