離乳食にはできるだけ砂糖を使わないように


Illustrated by かるぴす

2017年、肥満の子どもが過去40年間で10倍に増えたと世界保健機関(WHO)が発表しました。

肥満の子どもの割合が42%と非常に高い米国では、2020年の食事ガイドラインで乳幼児への事項が初めて記載され、2歳以下の子どもには砂糖で甘みをつけた加工食品や飲料を避けるように推奨されています。

その子の人生において肥満やⅡ型糖尿病のような慢性病を避けることが目的で、「生後、1000日間の栄養摂取は長期的な健康に寄与するだけでなく、味の好みや食品の選択を形づくるのに役立つ」としています。

一方、日本では肥満の子どもの割合は14%と低いので、一見、子どもの肥満は日本には関係ない問題であると思われます。しかし、日本医科大学助教の可知悠子先生は、「世界的にみれば日本の肥満の子どもは少ないかもしれないが、40年前と比べると肥満は男子で約1.5倍、女子で1.3倍に増えた」ことから「決して楽観できる状況ではない」と言います。

糖類は果物や穀類から自然に摂取できますから、離乳食にはできるだけ砂糖を使わないことを気に留めていただければと思います。

<参照>
Parents advised to avoid giving infants sugary foods by federal dietary panel, WABI5, Jul. 16, 2020
■高橋元気、肥満の子、世界で1.2億人!? 日本は「やせ形」増加も、日経電子版、2017/12/19

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