【BOOK】『からだ想いのひとりごはん』


Photo by beauty-box

奥薗流 からだ想いのひとりごはん 野菜ひとつで作れる楽ちんレシピ135』は「ひとりでごはんを食べる方がたっぷり野菜を食べる」ためのレシピ集ですが、毎日、野菜を食べたいと思っている全ての方におすすめしたいです。

小松菜やモヤシ、ナスやキノコなど、使い切ってしまいたいけれど、微妙に残ってしまう時はありませんか。そんな、ちょっとだけあまってしまった野菜をおいしく食べるのに参考になるのが「ひとりごはん」の量で野菜の一品が作れる本書です。

野菜は「積極的に食べたい、食べさせたい」と思っていても、特に夏場や葉物はすぐ傷んでしまうので、食べきれずに捨ててしまう罪悪感を感じがちです。大量に作ってストックしておくよりも、食べきれる量をその都度、簡単に作る方が食材を捨てる量は減るのではないでしょうか。その意味で、「中途半端に野菜を残して駄目にするのが嫌」な著者が実践している保存方法は参考になります。「単に保存するのではなく、次に使うときに気持ちが楽になるような、次につながる保存方法」だからです。

また、ひとりごはんのために「少ない材料、できれば野菜一つで作れる料理」「洗い物は極力少なく」なっていることも、実際に真似をしやすいポイントだと思います。

外食では野菜を十分に食べるのはむずかしいですし、外食ばかりだと、やはりカロリーの取り過ぎと栄養の偏りが心配になってきます。バランスのよい食事は、継続してこそ、その力を発揮します。ぜひ、できることから試してみてください。

<参照>
■奥薗壽子、『奥薗流 からだ想いのひとりごはん 野菜ひとつで作れる楽ちんレシピ135』、文化出版局