夏の疲れに足三里へのお灸


Illustrated by MiMi

ようやく過ごしやすくなってきたとはいえ、暑さ疲れの名残と一日の温度差で、秋口は体調を崩す方が多いです。

全身、特に足が重く感じるときは足三里のツボがおすすめです。


Illustrated by エト108

江戸時代の飛脚は、足三里の灸で体の疲れをとりました。
足三里の灸は「長寿の灸」とも呼ばれ、弱った体を元気づけてくれます。

足三里を刺激すると胃液の分泌がよくなることがわかっていますが、昔から足三里は胃腸を活性化させることで知られています。
食べたものが胃腸でしっかりと消化吸収されないと、体に元気をつけることができません。
体がだるいと、食べても胃のあたりが詰まった感じになりますが、このときも足三里はよいです。指圧でもよいですが、一番よいのはお灸です。

吉田兼好は『徒然草』で「40歳以降で足三里に灸をしなければのぼせることがある。必ず灸すべきである」と書いています。
夏の疲れが残る方は、足三里へのお灸を試してみてください。

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