眠れないときの温灸


Illustrated by モナーク

東洋医学では、冬は「蔵」の季節とされます。
陰が強いころなので、陰を養うために、夜は早く眠り、太陽が出始めるころに目覚める早寝遅起きで、充分に睡眠を取ることがよいとされます。

一方で、冬になると「足が冷えて眠れない」というご相談が増えます。
靴下を何枚も重ねてはく、湯たんぽを使うなど、みなさん、それぞれ工夫されていますが、一度、失眠というツボにあたたかいと感じるまで温灸をしてみてください。

失眠はかかとにあるツボです。
興奮すると気が頭部に上がります。
それが詰まって眠れなくなっているので、頭部に詰まった気を、かかとを刺激することで下に降ろすことで眠りやすくします。
失眠は不眠症のツボとして使われますが、足のむくみや腰痛、こむら返り、頭痛にも使われます。

また、東洋医学には「胃不和、則臥不安」、すなわち「胃が不調だと眠れない」という言葉があります。
これから年末年始でごちそうを食べる機会も増えますが、睡眠を守るためにも、くれぐれも暴飲暴食をしないように心がけてください。

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