茨城県常陸大宮市が不妊治療の回数制限を撤廃


Illustrated by Remy

茨城県常陸大宮市は新年度から、保険の対象かどうかにかかわらず、回数制限なく、不妊治療費を全額補助する方針を決定しました。

同市は現在も要件を満たす方の不妊治療にかかった費用の全額を助成しており、その中には男性不妊治療費用も含まれます。

現在は、初回助成時の妻の年齢が40歳未満の方は1子ごとに6回まで、40歳以上43歳未満の方は1子ごとに3回まで、という回数制限がありますが、新年度からは何度でも利用できるようになり、所得制限もありません。

働く女性の4人に1人が不妊治療のために退職するという報道もあり、収入が減る中で高額の不妊治療費を支払い続けるのは本当に大変なことですし、育てていくことを考えたら無尽蔵に不妊治療にお金を使えるわけではありません。

保険適用外の治療も市が全額を補助するとのことで、思い切った支援であると驚きました。

<参照>
■藤田大道、不妊治療「何度でも」自己負担なし 市の「思い切った支援」の理由は、朝日新聞デジタル、2022年3月3日
■常陸大宮市HP 特定不妊治療費全額助成