MLBセベリーノ捕手がクロミフェン陽性で出場停止処分


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メジャーリーグベースボール(MLB)の2022シーズンが4月7日に開幕しました。
エンゼルス大谷翔平投手が開幕投手を務めるなど、今年も話題が尽きないMLBですが、ブルワーズのペドロ・セベリーノ捕手が、禁止物質に指定されているホルモン調節薬のクロミフェンに陽性反応を示したため、80試合出場停止の処分となりました。

クロミフェンは不妊治療中の排卵誘発剤としてよく使用される薬剤のひとつですが、低テストステロンを伴う乏精子症患者には効果があるという見解から、男性に使用されることもあります。

ただ、男性のテストステロン値に影響を与えるため、MLBでは運動能力向上薬とされています。
セベリーノ選手は昨シーズン終了後、母国のドミニカ共和国で不妊治療中に処方された薬の中にクロミフェンが含まれていたことを明らかにし、処分を受け入れることを表明しています。

球団の選手会は復帰を心待ちにしているというコメントを出していますが、国によって認可される医療行為が違うことは、今後、ますますボーダーレス化していく社会において注意が必要だと思います。

<参照>
不妊治療薬に禁止物質、28歳捕手が80試合の出場停止「家族を持とうとして過ちを」、full Count、2022.04.06