市販弁当や冷凍食品が死産と関連の可能性


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環境省によるエコチル調査で得られた約9万4000人のデータによると、市販弁当や冷凍食品をよく食べる妊婦さんは、あまり食べない妊婦さんと比べて死産の確率が2倍以上になると名古屋市立大の杉浦真弓教授の研究チームが発表しました。

市販弁当の摂取頻度が「中くらい」(週1~2回)の妊婦さんは「少ない」(週1回未満)と比べて死産が2倍、「多い」(週3~7回以上)の妊婦さんは「少ない」と比べて2.6倍でした。
また、冷凍食品の摂取頻度が「中くらい」「多い」の妊婦さんは「少ない」と比べて2.2倍でした。

現時点で原因物質やメカニズムは不明ですが、杉浦教授は「食品容器を電子レンジにかけた時に溶け出す化学物質が死産の原因になっている可能性がある」と言います。

忙しい毎日において市販弁当や冷凍食品が重宝することは否定しませんが、ご自身の体を作る食は、やはり大切にしていただきたいと思います。

<参照>
■Mayumi Sugiura-Ogasawara et al., Impact of Ready-Meal Consumption during Pregnancy on Birth Outcomes: The Japan Environment and Children’s Study, Nutrients, 2022 Feb 20;14(4):895. doi: 10.3390/nu14040895.
■荒川基従、市販弁当や冷食が多い妊婦、死産と関連か 名古屋市立大研究チーム、毎日新聞、2022/5/11