梅雨のお灸


Illustrated by ふじわらさやか

梅雨の長雨が続きます。

中国では夏の最も気温が高く蒸し暑い三伏天にお灸で養生をしますが、三伏天を待たずに、梅雨の今こそ温灸を活用してほしいです。

湿度が高い中国の江南地域では、夏の湿気をお灸ではらう習慣があります。
体に余分な湿がたまると、気血がうまくめぐらないので不調を引き起こします。
体全体を守る陽の気を強めることが予防につながります。

ご家庭でもできる方法として、督脈への温灸があります。

陽脈の海と呼ばれる督脈は、体を流れる陽脈の大本になる存在です。
やり方は簡単で、督脈は背骨に重なりますので、首の下あたりから腰のあたりまで背骨に沿って温灸であたためます。
温灸器を複数お持ちの方は背骨に沿って並べると一層、効果的です。

梅雨の間に下準備をしておいて三伏灸につなげることで、陽を養い、冬の健康の土台を作ります。

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