【後編】米国新食事ガイドライン 日本での応用


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前回は、2026年1月に発表された「アメリカ人のための食事ガイドライン」において、タンパク質の重要性が再設定された観点からお話ししました。

米国のガイドラインは「日本人の食事摂取基準」にも影響を与えるので、日本でも今後、タンパク質ブームが見込まれます。今回は、米国の新食事ガイドラインの日本での応用についてお話しします。

タンパク質は全世代に必須ですが、最近の栄養学では、高齢者こそ筋肉の減少を防ぎ、免疫力の低下を防ぐためにも意識して摂ることが推奨されています。

一昔前は、日本人は大豆を主なタンパク源としていましたが、今はお肉の割合が増え、バランス型になっています。

動物性タンパク質であるお肉には「必須アミノ酸がバランス良く含まれる」「吸収率が良い」「鉄分やB12が豊富」というメリットがあります。

一方、植物性タンパク質である大豆は、畑の肉と呼ばれるほどタンパク質が豊富で、アミノ酸のバランスも優れています。イソフラボンや食物繊維も豊富で脂質が低いのも魅力です。


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タンパク質は貯めておくことができないので、コンスタントに食べることが大切です。米国の新食事ガイドライン策定プロセスでも「すべての食事でバランスよくタンパク質を摂取することが、筋肉の合成を最大化するために不可欠である」という勧告が出されています。

日本の食生活は大豆の使い方に長けています。動物性タンパク質と植物性タンパク質のどちらにもメリットがあるので、大豆とお肉を組み合わせると、すべての食事においてタンパク質を摂りやすくなります。

ただ、お肉を摂る際の注意点として、新ガイドラインでも指摘されているように、加工肉を避けるということがあります。

添加物、異性化糖、人工甘味料を含むハムやソーセージ、ベーコン、サラミ、ナゲット、味付け済みの冷凍肉は「肉」ではなく「超加工食品」とされており、心血管疾患やがんのリスクを高めるとされます。「食品ラベルに、台所にないものが書かれている肉は買わない」ことがシンプルなルールです。