【運気論】四の気の養生法


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2024年、甲辰の五運六気は土運太過、太陽寒水司天、太陰湿土在泉になります。前半は寒気が支配し、後半は湿気が支配します。

7月21日から9月21日にあたる四の気は、主気が太陰湿土、客気は厥陰風木で、以下の記述があります。

四之气,自大暑日酉正,至秋分日未正,凡六十日有奇,主位太宫土,客气厥阴木,中见土运,岁土得位,风气居之,风湿交争,风化为雨,乃长乃化乃成,民病大热少气,肌肉萎足痿,注下赤白,宜治厥阴之客。

自然界は風と湿気が強くなり、雨が多く降ります。熱も強いので熱中症や発熱性疾患が増え、呼吸が浅くなります。気虚になり、夏バテが増えます。
筋肉が萎えて、足がだるくなります。
血便を伴う下痢や感染性胃腸炎による下痢が起こりやすくなります。

養生については「厥陰の客気である風気を治療するとよい」とあります。本来は太陰湿土の季節なので湿気が強くなりますが、今年は厥陰風木の客気で風気も強くなるためです。


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おすすめの食材はシソです。シソは風邪薬になり、厥陰肝経の気をめぐらせてストレスを取る作用があります。料理に使ってもよいですし、シソジュースもおいしいです。

足厥陰肝経の太衝(たいしょう)というツボに温灸をするのもよいです。気をめぐらせてストレスを取ります。