呼吸器学会が新型たばこの健康への悪影響の可能性を指摘

 

昨今は禁煙のレストランやオフィスが増え、歩きたばこを禁止する条例や喫煙ブース以外での喫煙を禁止する地域も出ているなど、禁煙の動きが高まっています。

その中で新型たばこと呼ばれる非燃焼・加熱式たばこや電子たばこの使用者が急増しています。「従来の燃焼式たばこより健康リスクが少ない」「煙が出ない(少ない)ので受動喫煙の危険がない」というのが主な理由ですが、「新型たばこは健康に悪影響をもたらす可能性がある」、そして「新型たばこによるエアロゾルの受動吸引で健康被害が生じる可能性がある」ことから、日本呼吸器学会は新型たばこの使用を推奨しないという見解を示しています。その一部を要約して紹介します。

 

>新型たばこは従来の燃焼式たばこより健康リスクが少ないのか?

新型たばこの煙には従来のたばことほぼ同レベルのニコチンや揮発性化合物(アクロレイン、ホルムアルデヒド)、約 3 倍のアセナフテン等の有害物質が含まれていることが報告されています。

また、加熱によりエアロゾルを発生させる仕組みは発がん性物質に変化する混合物を発生させることが指摘されています。

新型たばこの使用と病気や死亡リスクとの関連性についての科学的証拠が得られるまでにはかなりの時間を要しますが、体内に有害物質が取り込まれているのは明らかです。

 

>新型たばこは煙が出ない(少ない)ので受動喫煙の危険がないのか?

世界保健機構により新型たばこの受動喫煙の危険が指摘されています。

特殊なレーザー光を新型たばこ使用者の呼気に照射すると大量のエアロゾルを呼出していることがわかります。世界保健機構がレビューした複数の研究では「電子たばこ使用者の呼出煙中のニッケルやクロムなどの重金属濃度は燃焼式たばこの呼出煙よりも高い」「PM2.5、ニコチン、アセトアルデヒド、フォルムアルデヒドなどの濃度は燃焼式たばこの呼出煙中より低いが、通常の大気中濃度の14~40倍(PM2.5)、10~115倍(ニコチン)、2~8倍(アセトアルデヒド)、20%高い(フォルムアルデヒド)」とあり、同機構は「受動喫煙者の健康を脅かす可能性があると考えることが合理的である」と述べています 。

 

不妊や病気の治療で禁煙を強く求められている方は特に、健康被害を低減させるために新型たばこが従来のたばこの代わりになると誤解しないでほしいと思います。

 

 

<参照>
■日本呼吸器学会、「非燃焼・加熱式タバコや電子タバコに対する日本呼吸器学会の見解」、2017/10/31

 

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