ロート製薬と三井物産が東南アジア最大の漢方薬メーカーを買収

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ロート製薬と三井物産が共同で東南アジア最大の漢方薬メーカーである余仁生(ユーヤンサン)を買収すると発表したことは大きなニュースとなりました。

余仁生は1879年にマレーシアで創業され、紆余曲折がありながらも、現在はシンガポールや香港などで多くの中医学クリニックを経営しています。

ロート製薬は2006年にスタートさせた漢方薬事業を事業拡大の柱と位置づけ、三井物産は今回の買収でアジアでのヘルスケア事業の強化を目指すとのことです。

漢方薬の世界市場が27年に20年比1.5倍の約18兆3000億円まで成長すると見込まれている背景には、世界的に病気の予防や治療後の回復を助ける観点から漢方が注目されていることがあげられます。
特に、経済が成長しているアジア諸国では、食生活の変化から肥満や糖尿病が増え、健康への意識が高まっています。

漢方薬を含む東洋医学への関心が高まるのは歓迎です。なぜなら、ご家庭で地道に続ける毎日の積み重ねが健康を作り、東洋医学はきっとそれに寄与すると思うからです。

健康を守るのに高価な薬も、最新の設備も必要ではありません。東洋医学には何千年も受け継がれてきた養生の知恵が集まっています。これからも積極的にお伝えしていきますので、ぜひ活用してください。

<参照>
ロート製薬と三井物産、漢方薬会社を880億円で買収、日本経済新聞、2024年4月4日