ポップコーンの誤嚥に注意

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今週末はハロウィンパーティーで交換するお菓子をお子さんと一緒に作るのを楽しみにされているご家庭も多いのではないでしょうか。

クッキーやゼリーに加えてポップコーンも人気のレシピですが、小さいお子さんが集まるところでは少し気をつけていただきたいと思います。

日本小児科学会はポップコーンの誤嚥による窒息で心肺停止となった事例を発表し、ポップコーンは窒息リスクの高い食品であり、4歳未満児に与えないよう注意を促しています。

今回紹介された事例は、もうすぐ2歳になる子どもが容器の底に残っていたポップコーンを食べようとして容器を傾けて食べたものです。直後にむせ込み、母親が背中をたたいていくつかを吐き出しましたが、すぐに全身脱力して反応が消失したため救急要請となりました。病院で気管支に詰まった未破裂コーンが摘出され、後遺症なく退院となったのは本当に幸いでした。

米国ではポップコーンは窒息リスクの高い食品として認識されており、米国小児科学会は4歳未満の子どもの手の届かないところに保管するよう推奨しています。
一方、日本では子どもたちがよく口にするお菓子であるのに関わらず、誤嚥に関する注意喚起は行われていません。

「破裂したものであっても、ポップコーンは窒息リスクが高いので口いっぱいにほおばるような食べ方はしない」「表面が丸くてたいらな未破裂コーンは特に詰まりやすいので、食べないように伝えるか、あらかじめ取り除く」「4 歳未満の子どもにはポップコーンを与えない」、こういった予防策を知っておくことが大切です。

<参照>
Injury Alert No. 129 未破裂コーンの誤嚥による窒息、日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会、日本小児科学会雑誌第127巻第9号