良好な胚を4個以上、かつ3回以上移植しても妊娠しない場合を反復着床不全といいます。近年、体外受精の件数が増加し、また、培養技術の向上で多くのカップルが移植まで進めるようになったため、反復着床不全に悩む患者さんの数は増加傾向にあります。
着床不全の原因として、受精卵や子宮環境、免疫の問題などがありますが、原因がわからないことも少なくありません。着床しない原因を東洋医学的に考えると、そのひとつに痰湿が考えられます。痰湿は体内に溜まった余分な水分がドロドロになったものです。
水は体に必要不可欠なものですが、適切に排出されないと体の中にたまって熱を発生し、めぐりを妨げてしまいます。子宮は水と血、熱が集まりやすいので、湿熱が溜まりやすいところでもあります。ですから、「入れる」だけではなく、「出す」という考えが大事です。
痰湿タイプの方は食べすぎや飲みすぎの方が多いので、食生活の見直しと、体内に溜まった湿熱を取ることが大切です。肥満症の改善に用いられる漢方薬と利水の働きがあるタンポポT-1を併用することでよい結果が出ている症例もあります。ただ、漢方薬は証によって使用方法が異なりますので、必ず専門家のもとでご使用ください。
また、着床不全の原因として、慢性炎症についても考える必要があります。体内で慢性的に炎症が続くと、免疫バランスが崩れて攻撃が過剰になり、半分が他人の遺伝子である受精卵を異物と見なして攻撃してしまうことがあります。自分の体の組織をターゲットにする自己抗体を作ってしまったり、免疫反応が暴走してしまうこともあります。
慢性子宮内膜炎は、細菌感染などで子宮内膜に持続して炎症が起こっている病態で、着床不全の一因とされています。タンポポT-1には抗ウイルス作用と抗菌作用があることも明らかになっており、不妊治療においては一石二鳥以上の働きがあります。クリニックの治療と併用しての使用をおすすめします。










